伊豆在住ライター小林ノリコの伊豆グルメ情報+∞ (仮)

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便利で何でもありの時代だけど、ものには順序というものがあるっていう話

ここ10年ほどで、ビジネスのやりかたや価値観が大きく変わった。便利な世の中になったけど、まだまだ、昔のやり方でないと通用しないこと、昔のやり方だからこそ通用することがたくさんある。

特に地方ではね。

今日はそんなお話しです。

 

ある年の12月に入ってきた超短納期の店舗取材。

  • 取材対象の店には、元請の出版社の担当が趣旨を説明済み
  • すべての店から取材OKが出ている
  • ライター(私)は電話で取材日時だけ決めて取材に行けばよい

という依頼だったのに、実際は4軒中1軒しか取材OKが取れていなかった。

そのうちの2軒から「そんな話知らん(略)」と電話口で経緯の説明を求められ、最初から説明し直した。さらにもう1軒は「とりあえず来て」と言われたので、店へ行ったらお客様の目の前でオーナーシェフから2時間も怒鳴られるという始末……。

どうやら、取材OKが取れていなかったのは、出版社の担当者(新入社員)の行き違いが原因だったらしい。


取材の準備段階の方法を聞くと、実際に掲載したい店を足で回ってアポイントを取ったのではなかったようだ。
掲載料を取らず無料で掲載するお店には、書籍掲載・取材の案内を郵送(電話でお願いした店もあるらしい)。OKの返事が帰ってきたお店を取材するという手はずになっていたそうだ。「趣旨説明済み」というのも、郵送した案内のことだったらしい。
 
まさか「担当者が面倒くさくなり、取材アポがうやむやになったまま下請会社(間に入ってくれた会社)に取材先リストが下ろされた」なんてことはないと思いますが(棒)。

その後、私に対して直接の説明がなく、間に入った会社の人から「ライターさんにゴメンネって謝っといて!」との伝言を受けただけなので、細かい経緯はとうとうわからないまま。
 
……っていうか、「ゴメンネ」で済む話かね、これ。
 
 
この出版社は当地に初進出で、その本は記念すべき第一冊目となる書籍だったのだそうだ。だったら、何カ月も前から現地へ足を運び、もっとていねいに地盤を固めていくべきではなかったか。

「掲載したいなら店まで来て頭を下げるのが筋」という考えの経営者も、土地柄少なくない。くだんの、2時間お叱りくださった店のオーナーシェフをはじめ、他の店でも同じようなお叱りをいただいた。
「掲載店舗数が多すぎるから、ひとりで挨拶回りは無理」と言うのなら、せめて電話で店長さんなりオーナーさんなりと直接話をするべきではなかっただろうか。

間に入っている会社を信頼して仕事を受けたのだが、何とも後味の悪い結果になってしまった。もっと細かく、どうやってアポを取ったのか、どの程度営業をしてどういうやり取りをしたのかなど、無理やりにでもお願いして聞いておくべきだったと反省。
 
私にとって、学ぶことがとても多い一件だった。
 

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社長さんから学んだ「自分仕事」を作ることの大切さ

フリーランスになってから、いろいろなジャンルの「書く」仕事をいただいています。

 

そのなかで何回やっても、いくら大変でも「楽しいなあ」と思うのは、企業の社長さんや小売店経営者のインタビュー。

 

取材していて「あれっ」と不思議に思うのは、会社の大きさにかかわらず、伸びている会社の社長さんはそろって醸し出す雰囲気がよく似ているということ。それから、経営上や人生の経験のなかで、だいたい同じような「答え」を導き出しているということがわかります。

それはいくつかあるんですが、そのなかで最近とても気になったのが「親の代までは請負仕事ばかりやっていたんだけど、請負仕事だけだと、いつか立ち行かなくなる。自分で仕事を作らないと」という話。

 

これって、フリーランスに対しても言えるんじゃないかな。

 

昔は、フリーランスのライターさんもカメラマンさんも、どこかの出版社や編集プロダクションからお仕事をいただくだけの「請負仕事」が中心でした。なかには、そのための人脈作りだけに熱心になっている人もいました。

当時からお教室やセミナーを開いたりして自分で仕事を生み出している人たちも少なからずいたけど、ほとんどの人が請負仕事だけに頼ってたんじゃないかな。まあ、インターネットがまだまだ発達する前の話ですからね。

 

本業・副業っていう言葉があるように、「本業一本で食べていくのが正しい道」みたいな考えもあったんじゃないかな。積極的に「あんなこともこんなこともやってます」って言う人は、ほとんどいませんでしたね。音楽業界に近かったこともあるかもしれませんが、「金儲けの為にやってるんじゃねえ」「戦略とかビジネスとか他所の世界の話」という考えも少なからずあったように思います。

 

出版業界も斜陽と言われる時代になってきて、そういう人たちも少しは考え方を変えたのではないかと思うけど、今やっている仕事が忙しくて波に乗っていると、仕事が来なくなったときのことなんてなかなか考えませんよね。

企業もフリーランスも同じ。何が起こるかわからない時代だからこそ、忙しいなかでも地に足を付けて先を見ている人だけが、いつまでも好きな仕事を続けられるんですね。

 

カメライターでブロガーのかさこさんが、昨日とても面白い記事を書かれていました。こちらもぜひ読んでください↓

kasakoblog.exblog.jp

 

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私がテレビの録画機器を買い換えなかった、たったひとつの理由

私は特段、ミニマリストを気取るつもりはないんですが、結婚してから「これは必要ないな」と思ったものは、買い替え時期を機に「その物が必要な理由」を考えるようにしています。

以前、自家用車を1台に減らしたことを書きましたが(今でもかなり読まれているエントリーです)、「あったら便利だけど、実際あんまり使わない」「本当に必要なものかな?」というものって、生活のなかで案外あるはずです。


coby-cova66.hateblo.jp

 

テレビの録画機器もそのひとつ。


ちょうど地デジ化するタイミングで、独身時代から使っていたブラウン管テレビが壊れました。テレビとセットで使っていた録画機能のあるDVD/HDプレイヤーは、地デジ対応ではなかったので、いっそ地デジ対応テレビといっしょに買い替えようと、検討することになりました。


  • スカパーに加入して以来、レンタルショップで映画のDVDを借りて観ることはほとんどなくなった。
  • 主人はテレビ番組を見るより、テレビゲームをしていることのほうが多い。
  • 私はテレビをほとんど観なくなった(観る時間がない)。
  • 録画してまで「観たい」と思う番組がない。


結婚してから生活スタイルが大幅に変わったので、テレビ自体を観る時間がかなり少なくなっていました。「買い替えなくても良い」という結論に達した最大の理由は、

録画しても、後日絶対に見ない

ということに尽きるかもしれません。


すでにアナログ波のときに録りためた番組が、HDはもとより録画済DVDが何十枚にもなっていました。その後「何度も見直したか?」と問われると、実際そうでもないんですよね。録画しっぱなしということは、その番組をすごく観たかったわけじゃないんですよ、たぶん。「いつか観る」と思っていても、保管したまま何年経っても観ていないのは、永遠に観ないのと同じことなんですよね。

「とりあえず録画しておこう」。これでは録画機器を買い替えても同じで、またDVDがあふれるだけです。

 

買い替えないと決めてから5年以上たちますが、今でもあまり必要とする機会はありません。やせ我慢しているわけではありませんよ。

主人は相変わらずオンラインゲームかスカパー、もしくはプレイステーション3経由でYouTubeを視聴することもありますし、Netflixにも加入したので、好きな時間に好きなコンテンツを見ています。

私はといえば、未だ余暇が取れないので、テレビを家でゆっくり見る時間がありません。映画を観ることが大好きなので、余暇が出れば映画館へ行って映画を観たいと思っています。そうすれば来客や義父母の世話などで中断することもないので、ストーリーにどっぷり浸ることができますから。

観たいテレビ番組があるときは、だいたいその時間に家にいることが多いので、リアルタイムで見ています。だからといって、テレビ番組の時間に振り回されることもなく、観れなかったとしてもあまり気になりません。私たちの場合は、たぶん最初から必要なかったのかも。

ここ数年で、録画機器がなくても、わりと困らないもんだということに気付きました。

 

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そんな仕事あきらめて、まともな仕事しなさいよ

30歳を前にして、末期がんだった祖父の看病を手助けするため、実家にUターンしました。

そのころはノマドワーカーという言葉もSNSクラウドソーシングという概念もなく、インターネットも今ほど普及していませんでした。今さらながら、突然Uターン帰郷せず、会社に勤めているうちに帰郷してからの仕事の地盤を固めておけば良かったと思っています。

書いて生きていくことをあきらめきれず、ハローワークに行ったときに「以前と同じように、本の編集や書く仕事をしたいのですが」と言ったら、係りの人に

「あなたね、そんな仕事はあきらめて、まともな仕事しなさいよ」

「これを機にきちんと就職しなさい」

と言われました。生まれて初めてハロワに行ったので、「静岡市あたりに書く仕事を募集している会社は何件かあるだろう」とたかをくくっていたけど、現実はまったく違いましたね。静岡県における仕事のバリエーションは、非常に少ないということを身をもって知りました(ハロワに頼ろうと思ったこと自体がバカでした)。

 

「まともな仕事しなさいよ」「きちんと就職しなさい」

ハロワで言われたこの言葉、一生忘れません。どこかの会社に就職しないとダメなのか?編集者やライターがまともな仕事じゃないとでも?

その後、自分で県内の「書かせてもらえそうな会社」へ売り込みに行きました。Uターンしてから10年以上になりますが、もうライターやめようかな……と弱気になったとき、ハロワで言われたこの言葉を思い出します。

静岡県でフリーランス・ライターをやるということは、私だけのためではありません。専業のライターという職業が、静岡県東部でもきちんと成り立つということを証明したい。私と同じような境遇で帰郷せざるを得なくなった人たちが、夢をあきらめず、元のクリエイター業を続けられるような手段と環境を作りたいのです。

 

「まともな仕事って、いったいどんな仕事ですか」

 

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「とは」「べき」を考えがちな、ライター・編集者志望の若い人たちへ

たぶん20代ぐらいの若いライターや編集者(特にWeb系)に多いと思うんだけど、「編集者・ライターはこうあるべき・こうありたい」「出来る編集者とは」「編集者とは何か」とか、めちゃくちゃマジメに考えている人って多いんですね。そういうテーマのイベントがあると、すぐ満席になるみたい。

 

自分の職業のことを真剣に考えるのは悪いことじゃないです。でも、ほかの職業でここまで考えることってあるんだろうか。うちの家業で考えるとどうだろう。

「表具屋とは何か」

「できる表具屋とは」

「表具屋はこうあるべき」

「こういう表具屋でありたい」……。

「そんなことブツクサ言ってる間に、一枚でも多く襖貼って腕を磨け!」と親父さんに怒鳴られそうです(いつも優しいですよ)。

 

冗談はともかく、どの職業でもそんなもんじゃないでしょうかね。

いったい、「できる人」ってどういう人なのかしら? その人が「できる人」かどうかなんて、結局、他人が判断することなんじゃないのかな? かつて私が見てきた雑誌の編集者やライターさん(男性が多かったが)には、そんな完璧な人、ぜんっぜんいなかったぜ?

まあほんと、怪しくて口の上手い人が多かったね。ウソウソ(半分くらい本当だけど)、まず普通にテキパキ仕事してる編集者が多かったですよ。

特別「すごいな」と感じた編集者さんて、どうでもいい余計な知識をいっぱい持っていて、記事がや企画がいけるかいけないかをすぐ判断できる目を持っていて、その場で物事をサクサク決められる人が多かったように感じる。

  よく言うところの「気付き」も、仕事しているときの先輩の背中から自然に学ぶとか、自分が仕事で上手くいったり失敗したりしたときに得ることが多かったので、今でも自分の糧として身体の中に染み付いている。だから、いわゆる「メンター」の存在って大切なんだと思います。

 

ていうか……なんか、編集者・ライターを特別な職業だと思ってませんかね? 

私は、編集者・ライターを含むクリエイターって、特殊ではあっても特別な職業ではないと思います。時間が不規則なだけで、基本はほかの技術職と何ら変わらない。「特別だ」って考えるから思考が停止して、本来の道を見失うんじゃないかしら。

しかも20代なんて人生まだまだなのに、基本ができてないうちに完璧なんて求めない方がいいと思うんだよなあ。 

最近は、みんな何にでも結果を早く求めすぎるね。

30代でも、「俺は極めた!」「完成した!」なんて実感している編集者やライターなんてほとんどいないのに。いたとしたら「そこで成長をやめちゃったのか、つまんない奴!」って思うけどな。

 

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