静岡県東部伊豆取材2,000件!フリーライター小林ノリコ

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国際アカデミー“すし講座”

沼津市コンベンションセンター、プラザヴェルデで行われた「ふじのくに 和の食文化の祭典」に行ってきました。

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静岡の和食・伝統食・特産物に関するいろいろな展示や販売があって、とても賑わっていました。今日は、ほかに用事があったので駆け足で展示を見たのですが、驚くことに、料理や食材の展示はサンプルではなく全部本物! 思わずヨダレが……(苦笑)

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 下田の白浜民宿研究会の「さんま寿司」もある! 以前、現地で取材させていただきました。10月ごろ~3月ごろまでの限定販売ですが、これはホントに美味しいですよ。

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東伊豆町伝統の「げんなり寿司」は食材の配色が淡くて綺麗。だけど、あまりにもデカ過ぎて食べきれず“げんなり”としてしまうので、この名前が付いたそうです。ぜんぜん可愛くないサイズなんです。旧・中伊豆町の「原保ずし」もそうだけど、もう少し食べやすい大きさにして、パッケージを和モダンのオシャレなデザインにして売り出したら、若い女性にウケそうですよね。

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↓「にんじんそば」って秋に食べる静岡県東部の伝統食だったんだ……知らなかった。実家でばあちゃんが作ってくれる蕎麦はコレだったので、これは小林家オリジナルの伝統食だと思っていたよ(笑)。

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っていうか昨日、自分で作って食べたので、旦那さんが「昨日の昼飯が展示されてるんだけどwwwww」って大爆笑してました(恥)。

 

↓鰹節やあご節など「だし素材」の展示に加えて、4階では鰹節削り体験やおだしカフェもありました(時間がなく見られず)。天然だしが見直されている今、静岡県のだし素材も需要が増えていくことでしょうね。

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そして、1階ステージでは、浜松市の人気寿司店「末廣鮨」の望月榮次さんが、実演調理とともに寿司にまつわる話を初心者にもわかりやすく話してくれました。

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一流の職人さんによる一連の技術を間近で、しかも無料で見られるとは……!(でも実際に食べなくっちゃわからないなあ←)

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マグロ、とくにトロへのこだわりで知られる末廣鮨。お店では「これは大トロです」というように、どういう部位かをきちんと言って出しているそうです。

お客さんがお店で得た知識を、別のお店でほかのお客さんに話す。そうしてお客さん同士が知識を高め合っていくということが大事なのだそうです。

 

「お店側がきちんとした知識をお客さんに(提供して)教育していく。お店から発信するというのはそういうことです」

 

と望月さんはおっしゃっていました。お店から正しい情報や文化を発信していくこと。これによって日本の寿司のレベルが高まっていくのですね。

この実演は、静岡県が主導している国際アカデミーすし講座の一環でもあったそうで、客席にはアジア各地から来日した研究生たちが座っていました。みなさん熱心にメモや写真をとったり、試食したり。流暢な日本語で質問をする人もいて、彼らの真摯な姿勢に驚きました。こんな人たちが世界でどんどん、日本料理を広めてくれるといいなあ。