静岡県東部伊豆取材2,000件!フリーライター小林ノリコ

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長谷川幸洋さんが感じた、観光地の商店・飲食店のありかた

2014年の外国からの観光客は、過去最高の1300万人。円安効果もあり、年末年始の都市部や観光地はとくに人が多かったそうです。
きっと今年は、昨年以上の観光客が海外から押し寄せることでしょう。来てくださった外国の方に、少しでも楽しく良い思い出を作ってもらい、母国で多くの人に日本の良さを広めて欲しいものです。


2015年1月7日放送のニッポン放送『ザ・ボイス そこまで言うか!』のゲスト・コメンテーターは、ジャーナリストで東京新聞論説副主幹の長谷川幸洋さん。「全国の名所・名跡があるところは、観光客を捕まえるために、早い時間に閉店するのをやめよう」と、経験談を交えて提言していました。

長谷川さん「このあいだ紅葉狩りに行ったんだけど、午後6時になったらお土産屋さんもお蕎麦屋さんもみんな閉めちゃうんだもん。それは努力が足りないよ。せめて8時ぐらいまで開けておいて欲しい。紅葉狩りの時なんか特にね。お客さん、まだ何千人っているのに、もったいないですよ。これ、埼玉のある場所なんですけどね」

ニッポン放送アナウンサーの飯田浩司さん「夜になればお酒の需要もありますもんね」

長谷川さん「そう。場合によっては『泊まっていこうか』なんて気にもなるじゃないですか。せっかく紅葉のライトアップしてるんですよ? NHKのお昼の番組でやっていて、私もそれに釣られてカミさんとわざわざ行ったの。夕飯のお蕎麦を楽しみにしてお腹空かせていったのに、6時になったら店がやめっちゃって。そういう頭を切り替えてほしいんだなあ。このあいだ地方へ行きましてね、雪深いところでもお客さん来ているところはちゃんとやってましたよ」

※文字で読みやすいように発言の文言を多少修正してあります 

 

「観光地の飲食店に期待すんなよ」とか

「閉めるか開けるかは店側の自由」とか

「営業時間を先に調べてから行ってくれよ」とか、

反論はいろいろ出てくるだろうけど、長谷川さんのお嘆きには一理あると思う。お店側には従業員の確保など、ご都合がいろいろあるでしょう。一方で、努力してるところは、ちゃんと手を打ってるんだよね。

 

昨年、伊豆・修善寺の「虹の郷」へ紅葉のライトアップを観に行ったけど、園内のお土産屋さんや飲食店の屋台は、夜もきちんと店を開けてましたよ。しかも、お買い物してるお客さんもたくさんいて、とても賑わってた。

 

それから1月4日の朝、三嶋大社へ初詣に行ったんですが、周辺の商店街で、朝早くから開けているお店が割と多かったことに驚いたんだよね。

いつも「攻めてるなぁ」と感心するのが、その日も早くから開いていた金物屋さん。軒先に昔懐かしい生活道具を吊るして販売しているんだけど、珍しい商品には品名を大きく書いて添えてある。だから思わず吸い寄せられて、見ていくお客さんが多い。もっと最近の便利な商品が店内にあるんだろうけど、わざわざ昔懐かしい道具を路面に出して目立たせている。

このアイディアと努力には、ほんっとに頭が下がる。ほかにも商品の見せ方に工夫を凝らしている商店が多く、三島の商店街は歩いていてとても楽しい。今日は歩きたいから、電車を使って行こうかな……って思っちゃうんだ。

 


観光とは違うんですが……アリーナやスタジアムなどの大きな会場でライヴがあると、周辺の飲食店が「○○○(アーティスト名)のファンのみなさん!お帰りは当店で一杯いかがですか?」というような看板をよく出してますよね。

ライヴなんか特に、土地勘がないお客さんや、遠方から来られて「帰る時間まで同志たちと一杯やりたい」と、楽しみにしているお客さんは多いはず(私もその一人)。
閉店時間を伸ばすまでしなくても、呼び込みの看板を出す、ライヴに行ったお客さん限定の割引券を配る、お酒とおつまみで少しひっかけて帰れるくらいの特別メニューを出す……など。

お客さんが何を求めているか考えてみれば、できることって、いろいろあるような気がするんだよね。