伊豆在住ライター小林ノリコの伊豆グルメ情報+∞ (仮)

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ジョイランドシネマ沼津が閉館。県東部の単館映画ファンに衝撃

静岡県沼津市にある「ジョイランドシネマ沼津」が、2015年2月27日に閉館した。

ジョイランドシネマ沼津は、アップリンクやアルバトロス配給作品など、ミニシアター系の話題作を中心に上映。

首都圏での公開からかなり日を置いての上映だったけれど、わざわざ東京や横浜へ出なくても、地元で好きな映画を観ることができた。しかも、余裕のある座席と大きなスクリーンで観れるとあって、とても重宝していたのだ。

 

残念ながら、私は最終日に駆けつけることができなかった。

かつてこの映画館で、大好きなアキ・カウリスマキ監督の『過去のない男』を観て大泣きしてしまい、余韻でしばらく椅子から立てなかった。掃除に入ってきたスタッフの方が(知ってか知らずか)、そんな私をさりげなく放っておいてくれたのだった。つかず離れずの温かい対応がうれしかったなぁ。

 

反面、いつもネックだなぁと思っていたのが駐車場問題。有料駐車場しかないので(通常料金で観た場合は駐車料金を割り引いてくれた)、サービスデイに1日2本観たい場合は電車で出かけた方が安上がりだった(私の場合)。

家庭を持ってからは時間と財布に余裕がなくなったので、気軽に映画館へ出かけることができなくなってしまった。少し足が遠のいていた矢先の閉館だっただけに、ファンとして非常に申し訳なく思っている。

 

ツイッターで問い合わせたところによると、今のところ、ジョイランドシネマ三島でのミニシアター系映画の上映予定は無いそうだ。

この映画館が閉館すると、静岡県東部から、ミニシアター系映画を上映する映画館自体が消えてしまうことになる。イコール、静岡県東部でミニシアター系映画を観ることができなくなってしまったのだ。

 

首都圏で、ミニシアター系映画館など小さな映画館が次々に閉館しているという話を、よく耳にする。大きな話題にならず、ひっそりと幕を閉じている映画館が、地方にはもっとたくさんあるのだろう。

シネコンのように大きくて広い映画館もいいけれど、私は、小さな映画館のこじんまりとした雰囲気が好きだ。高校生の頃からミニシアター系映画が好きだったのは、単なる娯楽ではなく、ストーリーを通して映画が自分の一部になっていくように思えたからかもしれない。そんな体験を、これから地元で若者や学生が体験できなくなってしまうというのが非常に残念だ。

 

ちなみに、ジョイランドシネマ沼津が閉館すると、市内の映画館は「シネマサンシャイン沼津」と「沼津シネマ10(ピンク映画館)」の2館となる。

※追記ジョイランドシネマ沼津と同じビルにあるピンク映画館「沼津シネマ10」さんの営業が続いているようでしたので、訂正させていただきました。大変失礼いたしました。