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伊豆在住ライター小林ノリコの伊豆グルメ情報+∞ (仮)

毎週火・木曜更新。 covanonwriting.themedia.jp/

ジャーナリストの有本香さんが、伊豆の過疎化と雇用問題を語る

ラジオ番組 伊豆ライフ 思うこと

2015年6月10日(水)のニッポン放送『ザ・ボイス そこまで言うか!』は、ジャーナリストの有本香さんがゲストでした。

スペシャル・ウィークの特集は「徹底分析!安倍政権の通信簿」。

有本さんは、「外交についてはまぁ良いけれど、内政とくに経済成長戦略というあたりが心もとない。財政出動にしても、生きたお金の使い方になればいいのだが(要約)」と指摘されていました。

特集の内容はポッドキャストで聞くことができます↓

ザ・ボイス そこまで言うか! - AMラジオ 1242 ニッポン放送

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※写真と内容は関係ありません

 

今春、有本さんは個人的なご事情で、東京とご実家のある伊豆を頻繁に行き来していらしたそうです。伊豆で過ごす間、ありのままの地元の様子を見て、「地方創生」に対して感じられたことが多々あったようです。また、リスナーさんからのメールも、伊豆在住の方からのものがピックアップされました。

 

伊豆の国市の看護師さんからのメール
「有本さんがおっしゃるように、地方はそれぞれ考えていく必要があると思います。高齢者がどんどん増加している現状で、医療や介護の費用が増加している。コンパクトシティでもなんでも、やれる予算があるようにしないと。そういえば石破大臣どうしてるんでしょうかね」


有本さん「私も伊豆半島なんですよね、田舎が。高齢者がどんどん増加するというよりも、高齢者しか見かけないっていうぐらいですよ。
この方が看護師をなさっているということですけれども、病院や介護施設がほぼ唯一の、といってもいいかもしれないくらいの雇用の受け皿になっているんですよね。どんどん老人介護施設、老人ホームとかね、伊豆近辺にもたくさん新しいのができてるんです。一方ではね、そこはたくさんできているから、顧客獲得競争が激化しているんですよ」

飯田浩司アナ「ああー」

有本さん「ヘンでしょ?だから需要と供給がマッチしてないんですよ」

飯田浩司アナ「うーん」

有本さん「伊豆半島っていうのは、場所によっては土地を安く入手してね、こういう施設を作れるんですけれど、まあ助成の問題もあるでしょう。一方ではね、大変不便な所もあるんです。東京近辺では、高齢者が行き場がないと。それから4月から新しい制度になったので、どんどん自宅で介護しなさいっていう方向になっています
ですからね、需要と供給がぜんぜんマッチしてないし、田舎においてね、もっと雇用にバリエーションがないと、若い人はなかなかそこに定住できないですよ」

飯田浩司アナ「うーん」

有本さん「つい最近もありましたけど、高齢者だけね、移住したらいいんじゃないか、そしたらそこに働く人も……というけれど、それだけではやっぱり無理だし、高齢者は生活を変えるっていう決断が、なかなか年をとるほど難しくなってくるということですから……地方創生っていうのは、ほんっとに一筋縄ではいかないことだと思います。
コンパクトシティっていう話も一方ではあるけれど、集約する部分はどんどん集約していって、そしてやっぱり新しい産業をどうやって起こしていくか、もっと知恵を絞らないといけないですね。これをまたどこかで具体的にお話できればいいと思います」

伊豆の国市57歳の方からのメール
「有本さんがツイッターでもつぶやかれているように、伊豆ですら過疎化が進んでいる。地方のイメージアップも大切ですが、それよりもなによりも雇用を充実させないかぎり、若い人はどんどん都会に出て行ってしまって、結局、年老いた人だけが取り残されてしまう。地方の雇用促進、これが安倍政権に課せられた課題だと思う」

有本さん「伊豆は東京から近いというイメージがありますけれど、すごく過疎化が進んでいる。私が子どものときから地理的な条件は変わらないんですけれどね、ほとんど。どんどん過疎化していって、むしろ30年前より不便になっているっていう印象すらあります」

飯田浩司アナ「不便に? それは公共インフラが(ということでしょうか)?」

有本さん「そう、交通のあり方が変わってきているんですよね。車が運転できて、自分でいろいろ動ける人はいいんですが、高齢者になってくるとそれもままならなくなってくるんです。足(交通)が、逆にバリエーションが減ってきているんです」

飯田浩司アナ「民間がやってるバス会社が、採算が合わないぞってなってくると、(インフラ事業から手を)引いてしまう。町営や市営でやるってなると、財政負担が大変だと」

有本さん「それこそ簡単には解決できない問題が山積してるんですけどもね。やっぱり何よりも大事なことはね、こういう地域でどういうふうに新たな雇用の場を作るかということなんですね。そのために、政治が何をできるかっていうことをね、考えていく必要があると思いますね」

 ※文章で読みやすくなるように、相づちや語尾、接続詞を、話の内容が変わらない程度に修正してあります。カッコ内は筆者の加筆です。

 

「どういうふうに新たな雇用の場を作るかということが大事」。有本さんのおっしゃる通りです。

伊豆半島の、どの市町も過疎化が進行している上、超高齢化地域になっています(比較的大きな街である三島・沼津ですら同じです)。若い人がいたとしても、昼間は職場がある場所(三島・沼津のほか首都圏)へ長い通勤時間をかけて働きに出てしまうので、住んでいる地元で働く人は少ないのです。
交通インフラの問題も深刻。山間地域だけでなく、かつての新興住宅地も高齢化が進んでいます。バス路線が廃止されてしまい、毎日の買い物にすら困っている人が多いのです。

老いを感じるにつれ、「離れて暮らしている子どもが帰ってきてくれたらなぁ」と考える親は多い事でしょう。でも、子どもにしてみれば、帰ってきても地元に仕事がない。遠距離通勤ができる会社は数少ない。
「いま地元にある仕事に就きなさい」と簡単に言われても、ミスマッチな仕事に就けば、介護と職場にはさまれて疲弊してしまいます。それに、キャリアの長い人や、専門職やスキルを極めてきた人ほど、今までやっていた仕事を引き続きやりたいと思うのではないでしょうか。

現代の仕事の種類は実に多様化しています。有本さんのおっしゃる通り、田舎は雇用にバリエーションがないので、ほんとに厳しいんです。
ですから、会社がなければ自分で事業を起こすか、フリーランスとして自分自身で仕事を作っていくかしかありません。

 

そんななか、地元の活性化のために行動したり、自分で事業を起こしている若い人がたくさんいることを知って欲しいです。
志ある若者たちに、知恵や力を貸してくれたり、見守ってくれるような地元の環境が必要なのではないでしょうか? 昔から地元に住む人たちや年配者の、懐の深さが試されていると思います。

 

この放送を聞いて、有本さんの目から見た、伊豆の雇用問題・地方創生の問題点などをもっとお聞きしたいと思いました。

どなたか伊豆で、有本香さんの講演会など企画されませんかね~?