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伊豆在住ライター小林ノリコの伊豆グルメ情報+∞ (仮)

毎週火・木曜更新。 covanonwriting.themedia.jp/

軍事アナリスト・小川和久先生が「日本人はNATOである」という話をしてくれた

毎月1回、静岡県立大学グローバル地域センターが開催している「ジャーナリズム公開講座」に通っています。

月替わりで各界から講師の方々が来静し、さまざまな角度からジャーナリズムについての講義を行ってくださっていて、今年度で3年目になるそうです。県立大特任教授で軍事アナリストの小川和久先生も、他にお仕事があるとき以外は毎回おいでになっているんですよ。小川先生、いつもダンディで素敵です。

 

さて、昨年の講義で小川先生が面白い話をしてくださいました。

とある外国の役人に、

「日本人はNATO(ナトー)だ」

と言われたことがあったそうです。

NATOって一般的には「北大西洋条約機構」のことですよね。でも、日本は加盟国じゃないですよね…? それはどういう意味なのか、小川先生が相手にたずねたところ、

N

ACTION

TALK 

ONLY

 

という意味だと答えたそうです。

 

ノー・アクション・トーク・オンリー。動かない・話すだけ。

イコール「話す(話し合い)だけで実際の行動に移さない」。

これには「うまいこと言うなあ!」という感心より先に、何とも言えない恥ずかしさを感じました。そういう日本人が非常に多いというのは分かっていたけれど、それは私たちが自覚しているだけの話だと思っていました。のちに知ったのですが、「NATO」という表現は外国でたびたび用いられている例えなのだそうです。まさか海外にまでそういった印象を持たれているなんて……。

 

年頭に今年の抱負を立てた人も多いでしょう。そろそろ1ヶ月経ちますが、それちゃんと実行してます? 実際、行動に移しました? 

ほら、こうしてNATOが始まるんですよ!

 

それから、まだまだNATOなこと、身近にありますよね。

 

今年度、自治体の隣組長をやっていて、NATOな場面に出くわす機会がたくさんありました。寄り合いを頻繁に行ってるくせに(大して中身は無いんだけど)、毎年結論が出ずにいつも同じことをグルグルグルグル話し合ってる。

「じゃあ、こうやりましょう」

となると、対案なしの文句や不満が噴出して、

「誰がやるんだ」「こうなったらどうするんだ」「本当に大丈夫なのか」

とフルボッコにされて、せっかく出た良い案が流れちゃうんです。「とにかく、やってみて様子をみましょう」や「こんなふうにやってみては?」じゃないのよね。アイディアを出さず文句をブーブー言うか、何も言わない人ばっかり。

 

理由はただひとつ。失敗が許されないからです。だから永遠に決まらないし、行動にも移せないんです。しかも、全会一致の決定ありきだから、トップダウンは無理だと言う。

これには、トップである隣組長にも問題があります。隣組「長」なのに決定を下したがらない=責任を取りたくないという人が多い。これでは何も決まらないですね。

 

そう言ってる自分もNATOなときがありますから、一般組員に戻っても、隣組長だった時の気持ちを忘れないでいようと思ってます。

 

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